グローバル医療機器メーカー
グローバルトップ10に入る医療機器メーカーで、動画を中心としたコンテンツ一元管理のプラットフォームとしてネクプロを活用。
マーケティング・営業領域でのイノベーティブな活用で成果に結びつけられています。
ネクプロを導入頂いた背景を教えてください。
松嶋
いろいろなビジネスユニットが持つ製品のデジタルコンテンツがあちこちに分散していて、営業が混乱しているということがありました。 コンテンツを何とか1つにまとめられて、さらに動画を配信してユーザー(医師)の閲覧履歴を取り、コンテンツがランキングされるようなプラットフォームが欲しいと考えていました。しかし、こういった当社の要件すべてを備えているしくみがありませんでした。
IT EXPOにも行きましたし、コンテンツマーケティングセミナーといったものに数多く行ったのですが、どの製品/サービスも帯に短し襷に長しということで、当社の要件をすべて満たすところがなかったのです。
そんな時に日経BPさんのセミナーを聴講しました。その時にネクプロさんとお話することになりまして、私どものイシューをお話したところ、うちのサービスで全部できますと伺いました。しかも、会社ごとにサービスをカスタマイズできるというお話でしたので、これはいいなと思いました。
「ちょっとお高いんじゃないの?」と言いましたけども、「そこは勉強します」というお話だったので(笑)、そこからのお付き合いになります。
松嶋
iPadの導入は4、5年前なのですけれども、700~800人いる営業全員に配りました。iPadの導入に合わせて、動画、PDFによる製品説明ファイルをミックスしたものをダウンロードさせて、それを使ってお客様へ説明をするという形にしました。そのことによって、インターネット環境がない場所でも、動画をお見せしながら説明する、ということができるようになりました。
ただ、ここには非常に問題があって、コンテンツの「バージョン管理」ですね。最新の動画やPDF資料を配ったとしても、営業によってはITがあまり得意じゃない人や、忙しさにかまけてしまっている人などがいて、なかなか新しいコンテンツをきっちり全員の端末に行き渡らせることが難しい状況でした。
松嶋
また、お客さんが「じゃあ、このビデオを見たい」とおっしゃった時に、DVDをいちいち焼いたり、業者さんに頼んだりと、コストも時間もかかるデメリットがありました。
そこで、「ネクプロ」を導入したのですが、エンドユーザーに興味を持ってもらえるコンテンツを、マーケティング担当者が「ネクプロ」にアップすれば、すべての端末にコンテンツが自動的に配信されるようになり、一元的なバージョン管理をすることが可能となりました。もちろんそのユーザーがいつアクセスしたか、ちゃんと見てくれているのか閲覧履歴も取れますので、助かっています。
新井
現場にいらっしゃる代理店の方・営業の方にとって、営業成績につながったとか、そういうようなお話はありますか?
松嶋
それはですね…
新井
お客様との双方向コミュニケーションが取組みの核になると思うのですが、その大事さ、メリットはどのようなものがありましたか?
松嶋
双方向、つまりお客様の声を頂くということになりますが、アンケートがそのための役割を担います。しかし、営業から紙でアンケートに答えてくださいというお願いをしても、なかなか回収率が上がりませんでした。そういった状況の中で、ネクプロのしくみを使って、動画の前や後にアンケートというプロセスを組み立てた結果、回収率 が…
新井
マーケティング、営業、その他がワンプラットフォームであることのメリットは他にどのようなものがありますでしょうか?
松嶋 それはですね…
新井
ユーザーさんが、製品についてより知識を深められるサービスにおいて、コンテンツを創る時のポイントはどのようなものがありますか?
松嶋
自分たちでビデオを撮って、「まずは製品の箱を開けてください、これだけのパーツがありますね」、「これはこういうしくみになっています」といったような、ステップ1、ステップ2、ステップ3、・・・と順を追って製品を説明するコンテンツを作りました。加えてすべてを見ないと社内検定を修了しないというしくみにしました。
今までは1ヶ月に1回しかない全国各地の会議に出向いて行って製品の説明をしていました。そうすると、日本中の北から南まで行く訳ですけれど、すごく時間がかかります。それが同じタイミングに一瞬でみんなに浸透していくというようなしくみが作れまして、良かったと思っています。
新井
ネクプロで取れる履歴をどのように活用されていかれますか?
松嶋
当社のCRMのしくみとして、営業状況と、コンテンツを見ていただいているユーザーの閲覧履歴の比較分析を行ないます。どういった方がWebサイトに訪問しているのか、あるいは営業の成績とコンテンツの活用に何か相関関係があるのか、そういった分析をしていって、営業のマネジメントやマーケティングの人たちにフィードバックしていくことに取り組んでいます。
ユーザーが何に興味を持たれているのか、どういった課題をお持ちであるのか、では次にどういうことをしたらいいのか、ということが見えてくれば、そこに対しての営業的なアプローチができるのではと思います。例えば、年齢層で分けた集合体のデータから、こういう傾向がこの年代の人にあるということが分かると、マーケティングに有効な施策に繋がっていきます。